横山三国志へのトリビュート「キャバクラ三国志」

男性諸氏の多くが熱中したであろう『三国志』。吉川英治や北方謙三の小説が有名だが、高い支持を誇るのが横山光輝版の漫画だ。全60巻にも及ぶこの漫画、吉川三国志をかなり忠実に再現しているとあって今でも読み継がれている名作だ。

 登場人物が多過ぎるものの、横山先生の見事な書き分けにより、こんがらがることもなく、三国志をこれから読んでみたい人の入門書としてオススメだ。「ジャーンジャーン」や「ヒソヒソ」といった特徴的なことばの数々は、現在ネットでも時々取り沙汰されるほど。

 そんな横山版三国志をパロディとした作品で、密かな人気があるのが同人誌『キャバクラ三国志』(原作/マッドマックス英生)だ。

“THE MARVELOUS TRIBUTE COMIC”をコンセプトとした「新パチ漫」シリーズの一つなのだが、横山版三国志の主人公とも言える劉備が同作でも主人公。「キャバクラ中原」を舞台に「天下」という名前のキャバクラ嬢をいかに落とすかを描いたストーリーだ。

 漫画を読み進めていくと、キャバクラにおける様々なテクニックが出てきて、軍師である諸葛亮等がポイントを解説してくれたりして、キャバクラ初心者にも役立つ(?)内容となっている。

 たとえば、三国志の有名なシーンである「桃園(とうえん)の誓い」(劉備、関羽、張飛が義兄弟の契りを桃園で誓うシーン)の「我ら天に誓う 我ら生まれた日は違えども 死す時は 同じ日同じ時を 願わん」のセリフは「我ら生まれた 日は違えども イク時は 同じ日同じ時を 願わん」となり、ポイント解説では諸葛亮が「挑艶(とうえん)の誓い」として、「多人数で押し掛け、楽しく飲むことで『仲良しさ』を演出。(中略)その後のセックスへと繋がっていくことでしょう」などとマジメな顔で語っているのだ。

 途中、「魏国商事代表取締役」の「曹操」がキャバ嬢「天下」を狙い「梅淋」等の必殺技を駆使し劉備を苦しめる。だが、劉備は「連姦の計」「十万円の矢」などの秘策を用いて対抗。最後はどうなるか…。

 横山光輝へのリスペクトに満ちたこの漫画。著作権的な議論はあるものの、三国志のエッセンスとキャバクラの必勝テク満載のおトクなストーリーとなっている。



モスラの歌

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